兜町の当たり屋として名を馳せる 北浜流一郎先生の株式コラム
第 54 回 2009年06月25日気味が悪いほどチャートの原則通りに動いてる東京市場。
気味が悪いほどチャートの原則通りに動いてる東京市場。
騰勢変わらず。
分かりやすい相場が続いています。東京市場は株式チャートの基本原則通りの展開になっているからです。増田足を睨んでいる人には、いまさら説明の必要はないでしょうが、現在の東京市場は気味が悪いほどチャートの基本原則通りに動いているのです。
あまりに基本通りに動くと、正直なところちょっと気味が悪いのが正直なところです。基本パターンと外れてしまった場合、展開を読みにくくなってしまうからです。放物線を描いて飛ぶはずのゴルフボールが、飛んでいる途中何者かにぶつかって(実際にはそんなことはあり得ませんが)、空中で急にコースが変ってしまったら困惑するはずです。
株のチャートでも同じです。
では何が基本原則通りなのか。短期のトレンドを示す日経平均株価の25日移動平均線と株価との関係です。回復相場では株価は25日移動平均線の上で動き、時々下げて25日移動平均線に接近したり、時には割り込むこともあります。
いわゆる「グランビルの法則」ってやつです。株式市場が回復途上にある時には株価が移動平均線を割り込んでも、すぐに平均線の上に戻ることになっています。
現在の日経平均株価も、実はこの原理通りの動きになっているのです。3月10日に底を打って回復に転じたあと、株価は13日に移動平均線の上に顔を出し、そのまま約1カ月上昇を続けました。
しかしそこから調整、4月28日には移動平均線を割り込んだのです。ここが問題でした。弱い相場なら、割り込んだ状態が長く続いてしまうか、回復できないかです。
結果は翌日には回復、すぐに移動平均線の上に顔を出しました。もうこれだけで、現在の相場が強いことが分かります。
テレビの株式番組や新聞の株式解説記事を読みますと、株価が下向きさえすればもう再起出来ないような説明になってしまいます。そしてそれを目にし、耳にする私たちも、それを信じてしまいがちなのですが、ちょっと待ってくれ、です。
まずはチャートのチェックです。それが何を語っているか。見れば大体分かります。この観点から現状を見ると、23日に25日移動平均線を割り込んだ株価は、25日(この25日は25日移動平均線の25日とは関係ありません。ややこしいですね)、移動平均線の上に顔を出したのです。
こんな状況は、やはり東京市場の強さを意味していて、先行きに期待が持てます。しっかりとチャートを確認しながら株と付き合っていきたいものです。
で、注目銘柄です。まずはやや時間をかけることを前提に、日経225ETF(1321 大2 1株)です。日経平均株価に連動するため、日経平均株価に投資するようなものであり、今後の回復相場とともに歩くのに適しています。
新興市場銘柄にも目を向けておきましょう。ジャスダック銘柄のシイエム・シイ(2185 JQ 100株)です。昨年12月に上場された企業であり、あまり馴染みがないかもしれません。しかし自動車・工作機械・電化製品などの修理書、取り扱い説明書の制作に強みを持つユニーク企業です。
特に自動車用に強く、トヨタ車、中でもプリウスの説明書もこの会社が手がけているため、株価は高値圏ながら押し目狙いが有効といえます。
最後に井関農機(6310 東1 1000株)を。問答無用の戻り高値更新が続いていて、明らかに高値圏です。当然ハイリスクです。しかし勢いの強さは魅力的で、押し目狙いで対応したいところです。その押し目も深押しはないでしょうから、浅いそれで出動したいものです。材料は中国での農業機械需要の拡大になります。














