兜町の当たり屋として名を馳せる 北浜流一郎先生の株式コラム
第 12 回 2008年08月28日日経平均の25日移動平均線が下向いた
日経平均の25日移動平均線が下向いた
もうお気づきでしょうが、チャートに気になる動きが生じています。
8月の月足が陰線で終わりそうなことではありません。それは陰線であっても構いません。
そんなことより気になるのは、そうです。日経平均の25日移動平均線の傾き。
これです。
トレンドを知るのに、日経平均の25日移動平均線は非常に役立ってくれます。それが今週に入って下向きに転じてしまったのです。
これまで状況はかんばしくないながら、8月6日頃から20日過ぎまで、トレンドは基本的には横ばいながら、わずかに上昇していたのです。
それは決して力強いものではありませんでした。しかし横ばいと下向きには当然大きな差があります。
いまは横ばいに転じたばかりであり、まだ本格的ではないものの、警戒が必要になっています。
必要以上に不安感をあおるつもりはありませんが、もっか市場が問題にしはじめている大きな気がかり材料があるので、紹介しておきます。
まだ9月に入ってはいないのですが、9月半ばに予定されている米国金融会社の決算発表。これが早くも問題視されているのです。
毎回のことながら、日本の金融機関でもないのにと思うのですが、そうもいっておれない現実があります。ヘッジファンドや機関投資家たちがそれを意識すればするほど、東京市場は軟調な推移になるからです。
決算発表のスケジュールがはっきりしているのは、次の3行です。
16日 リーマン・ブラザーズ
17日 JPモルガン
18日 ゴールドマン・サックス
以上になります。損失が拡大、危機が一層鮮明になるのではと予想されているのがリーマン・ブラザーズであり、実際の数字を見るまでは安心出来ない。
これが実際です。
もちろんJPモルガン、ゴールドマン・サックスの決算も安心は出来ません。それらにも問題がある恐れがあるため、9月もそれを意識し続けることになるでしょう。
そうなると引き続き軟調相場が続く。こう覚悟せざるを得ませんが、以上はあくまでも東京市場全体のこと。個々の銘柄になるとは話は違ってきます。
再三の繰り返しになりますが、流れが変わったのであり、変わった流れにお金を乗せてやる。
これが投資の常道であり、今後もそれを心がけたいものです。
では、どんな銘柄に?
まずはニフティ(3828 東2 1株)です。ネットに強い方ならご存じでしょうが、ヤフーやグーグルのようなネット接続サービス会社です。富士通の子会社であるためか、地味な存在ですが、古くからのファンが多く、経営状態も良好です。
株価は非常にゆるやかな動きながら、戻り高値を更新中であり、少しでも押し目があれば拾っておきたいものです。
価格の比較サイトを運営しているカカクコム(2371 東1 1株)も増収増益路線を走っています。ネット関連株のため値動きの荒さが難点ですが、ネット利用者は増えこそすれ、減ることは当面考えられません。この点を考えると、これまた押し目狙いが有利に働きます。
最後にもう一銘柄。通販大手のニッセン(8248 大証 100株)です。この会社は一時は大変な勢いでした。しかし通販が不振となり、一時は経営危機に陥ったほどでした。相変わらず通販はかんばしくないのですが、活路を見つけています。
ネット販売です。これはまだ小規模ですが、ニッセンというブランド力の高さを考えると、今後拡大が見込めます。株価はようやく蘇生に向かう。こう見ています。














