兜町の当たり屋として名を馳せる 北浜流一郎先生の株式コラム
第 8 回 2008年07月31日四半期決算発表への対処法
四半期決算発表への対処法
米国金融機関の決算発表が終わったと思ったら、今度は日本企業のそれです。市場全体への影響力は米国企業ほどないものの、それでも時々全体のムードまで悪化させてしまう企業も。
最近では2社があります。
コマツ。そして任天堂です。
ともに第四半期である4~6月期決算は絶好と表現してもよいほど好調でした。ところが両社株とも決算発表直後、売りを浴びてしまいました。
それが極端な形になったのが任天堂。
私の知人の某証券マンなど、31日、切羽詰まった声で電話してきて、
「任天堂がストップ安なんです。どうしたら良いですかね」
こうです。中低位株なら決算発表前に一部でも手放しておくのが鉄則ですが、任天堂株のように超値がさ株になるとそうはいきません。
「もう逃げるに逃げられないよ。戻りを待って売りだね」
こう答えておいたのですが、好業績が発表されたのを切っ掛けにストップ安するようでは普通は対応のしようがない。
では、そのまま急落を受け入れなければならないのか。
そんなことはありません。
前述したように、出来ることなら決算発表前に売っておくことです。四半期決算時代に入り、市場は決算発表に非常に敏感になっています。問題は好決算でも、「好材料出尽くし」などという理由で売られてしまうことです。
それへの対処法は、発表前に売っておく。
これ以外に方法はありません。
特に好業績でどこから見ても問題のないような企業ほどそうしておくことです。
そんな企業の場合、収益が悪化するのではなく、伸びが止まっただけでも株価は急落してしまうからです。
この原則に引っかかったのがコマツや任天堂株になります。
そこで、ここで改めて強調しておきたいのは、超美人銘柄に気をつけよう、です。
では反対に、決算内容のよくない企業は買いなのか。
もちろんそんなことはありません。当然内容悪化が発表されると株価は急落しますので好ましい銘柄とはいえません。
しかし長年にわたって悪化が続いていた企業の場合、間もなく下げ止まり、回復に転じることがあります。
収益状況は引き続き厳しいのだけれど、最悪期は脱した。そんな企業の場合、株価は買いになります。
日々発表される四半期決算を見る場合、こんな観点から銘柄の仕分けをしていくと有望銘柄が見つかりやすくなります。あるいは持続すべきか、手放すべきか。こんな迷いにも答えを出しやすくなります。
以上のような状況を踏まえ、注目銘柄を。
まずは新日鉄(5401 東1 1000株)です。29日、八幡製鉄所で火災が発生、株価は売り込まれました。その後回復に転じたものの、火災で人的被害がなかったことを考えると株はこの軟調場面で拾っておくのが得策です。
原油先物価格は下落基調とはいうものの、まだガソリン価格は高い。自動車通勤から自転車通勤に切り換える人も多く、自転車が静かなブームだ。その恩恵を受けるのが自転車販売大手のあさひ(3333 東1 100株)。三人乗り自転車が解禁されることもあり、1700円台は拾いどころだ。
最後にわらべや日洋(2918 東1 100株)を。セブンイレブン向け弁当やおにぎりの納入好調が続いているため、株価は高値ながら押し目は見逃さないようにしたいものです。














