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北浜流一郎先生の株式コラム

第 10 回 2008年08月14日一本にこだわる柔道、一銘柄にこだわる株式投資を

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一本にこだわる柔道、一銘柄にこだわる株式投資を

北京オリンピック。日本選手の頑張りが続いています。メダル数は期待に届かないものの、頑張ってくれればそれで十分、という気がします。
選手たちはそうもいかないようで、銅メダルを手にしても笑顔になれない選手もいて、ちょっと残念な気がしないでもありません。もっと喜べばよいのに・・・と。
株式投資でもどうしても最高値で売りたいと頑張る人がいます。その気持ちは分からないでもないのですが、賛成できません。ほどほどの利益で満足した方が成果が上がりやすいからです。
買いにしろ売りにしろ限界にチャレンジする。それは一見見事な姿勢のように見えます。そういう人に対しては文句をつけることなど遠慮しなければいけないような気にさせられますし。
しかし腹八分、私はそれを「満足原理」と呼んでいるのですが、それによって売りを実行した方が利益を積み増していけるのです。
ところで谷本、上野選手の一本にこだわった柔道。素晴らしかったですね。
ルール改正で一本よりは減点、反則などを強く意識せざるを得ない、いわゆる「勝つための柔道」が世界の主流となりつつある中で、柔道の原点である一本にこだわった努力の結果である金メダルの獲得。
それを見ながら、私が改めて思ったのは、一銘柄にこだわった株式投資。
この重要性です。谷本選手や上野選手が一本にこだわり、日々努力を積み重ねてきたように、投資家も、まずは一銘柄。それによって利益を得るべく、ファンダメンタルズはもちろん、チャートでの位置確認、パターン分析、移動平均線との乖離の度合いなど、徹底的に検証してみる。
この実行をお勧めします。
銘柄には習性=クセがあります。それはチャートに現れますので、どれか一つの銘柄について可能な限りの角度から、検証してみたいところです。
そうすることでその銘柄については誰よりも詳しくなります。
それが一銘柄にこだわる株式投資であり、それが身についたところで、銘柄を広げていく。
こうしたいものです。
市場環境は相変わらず不安定で方向性など皆無ではあるものの、女子の柔道選手たちが一本にこだわることで勝利したように、一銘柄にこだわることで株でも勝利出来ます。

その対象としては、次のような銘柄が注目です。
まずは、総じて堅調な動きになっている銘柄が多い医薬品株の中から、テルモ(4543 東1 100株)に注目です。注射器やカテーテルに強い会社であり、市場環境がかんばしくない時にはこの株は頼りになります。急騰こそしないものの、着実高することが多いからです。
命を守ってくれるカテーテルに強いことはこの上ない材料ですし、東南アジア、欧州を中心にそのブランド力は高く、今後も販売増が続く。こう見てよいからです。
次はメルコホールディングス(6676 東1 100株)です。パソコンの周辺機器に強い会社ですが、この社名では一般的には知られていません。
バッファロー。これがよく知られた会社であり、パソコンの外付けHDDやLAN用品の販売が好調です。
私もそうですが、新たにパソコンを購入するより外付けHDDやその他周辺機器を装着した方が実際的だからです。
株価はすでに高値圏なのですが、製品需要の拡大が続く可能性高く、株も引き続き期待が持てます。
最後に反発狙い株を。NTTデータ(9613 東1 1株)です。金融機関向け大型システム受注好調ながら株はこのところ軟調です。市場環境の悪化によるものであり、このまま値を崩してしまうことはまず考えられません。目先45万円割れもありそうな水準であり、45万円前後、出来ることなら45万円以下で拾っておきましょう。